ゴルフをやっていく中で、スコアを伸ばすことは常に課題となります。 その中でも、ひとつの目安となっているのが「100切り」です。
コースで100を切ることは、ゴルファーにとって勲章みたいなものですよね。 しかし到達するのは簡単ではなく、大きな壁と感じる方も多いのではないでしょうか?
その何度も挑戦している「100切り」も、実はゴルフレッスンがカギを握っているかもしれません。
この記事では、100切りを目指すゴルファーが直面する問題点を解説し、 それらを克服するためのゴルフレッスンの効果について詳しくお伝えします。 また、実際のレッスンでの100切りに向けた練習もご紹介します。
みんなの目標「100切り」とは?
「100切り」とは、18ホールのゴルフコースを100打未満で回ることです。 達成することは大きな成果と見なされ、一般的にゴルフスキルが初心者から中級レベルに進んだと認識されます。
一般的な18ホールのゴルフコースは各ホールのパー数(±0打数)の合計に基づき、通常パー70からパー72の範囲です。 多くのコースはパー72を基準としており、距離の短いパー3、中距離のパー4、長距離のパー5のホールがバランスよく配分されています。
そしてこのパーを1打上回ることが、ボギーです。パー72のコースで全18ホールを全てボギーで回った場合、18打多くなるためスコアは90です。
つまり全てのホールをパーでなくボギーで回ることでも100切りが達成できるのです。
ちなみに、公益社団法人 日本パブリックゴルフ協会(PGS)の調査によるとゴルフ人口に対して平均スコアは90台ですが、経験年数ごとに見ると5年以内まで120〜130以上が多く、 10年以内で110が多いという結果が見られます。(参照はこちら:公益社団法人 日本パブリックゴルフ協会 需要調査 集計分析報告書」)
長く続けることでスコアが伸びていくということ、そして100切りがそう容易ではないということもわかります・・。
このようにゴルファーのひとつの壁として存在するのが「100切り」というものです。
100を切れない原因とは
ゴルフは技術的にも戦略面にも複雑なスポーツです。 そのため、スコアが100を切れないという原因は、いくつか存在します。 様々な要因が組み合わさることで100切りは遠のいてしまいます。
では、代表的な原因を3つご紹介します。
ショットの不安定さ
100切りへの道のりにおいて、ショットの不安定さは大きな障害であるといえます。 ショットとは、球を打って転がすことを意味し、ティショット・アプローチショット・バンカーショットなど種類が多くあります。
数あるショットの中でも100切りのためには、ティショットとアプローチショットは重要です。 ホール第一打となるティショットでは、方向性と飛距離の不足が、スコアを大幅に悪化させることがあります。
そのためホールを効率よく進めるためには、ショットの安定さが求められます。
またグリーン周辺からカップに近づけるアプローチショットは、逆に飛距離を出さないようにする短いショットのため、 正確さや力の加減が難しく、こちらもショットの安定がより求められます。 ショットが不安定、精度不足であることは、主にスイングの技術が正しく身に付いていないと考えられます。
安定的なスイングを身につけることで、ボールの飛距離や方向性をコントロールしやすくなり、弾道がより予測可能になるのです。
不正確なパッティング
パッティングはグリーンからカップインを狙うゴルフの最終段階であり、ミスをしてしまうとスコアに直接影響を与える重要な場面です。こちらも先程説明にあったアプローチショットと同じで、短く正確性を試されるショットです。
パッティングで掴まなければいけない正確性は主に「距離感」と「方向性」です。 またグリーンの傾斜や芝の質など読み取るものも多く、難しいショットであるといえます。 さらに、最終の場面のためプレッシャーを感じて力んでしまいミスを引き起こすことも少なくありません。
パッティングも一つのショットのため正しいスイングを身につけること、そしてプレッシャーに負けないようパッティングの練習をして自信を持つことで ミスを防ぐことができるでしょう。
パッティングのミスを減らし、パット数を1打でも減らすことが100切りに大きく関係するのです。
コースマネジメントの不足
コースマネジメントは、目標スコアのためにコースをどう攻めるかの戦略を立てることです。 スコアへの影響が非常に大きく、こちらも100切りを妨げる大きな要因となり得ます。
コースマネジメントのミスには、3つの把握ができていないことが考えられます。
それは、「コースレイアウトや天候の把握」・「自分の技量の把握」・「各ショットに最適なクラブの把握」です。
まずコースレイアウトをイメージしたり天候を考慮できていないと、注意する場面や作戦が立てられずミスショット・ペナルティの可能性が高くなってしまいます。
次に自分の技量を把握できていないことは、スコアメイクができず崩れてしまったり、リスクの高いショットを選択してしまったりと、スコアを落としてしまう原因になります。
そして、各ショットに最適なクラブを把握できていないと、目標の距離に届かなかったり逆にオーバーしてしまい、打数を増やしてしまうこととなってしまいます。
100切りを達成するには、コースをどのように攻略するかが鍵となるため、把握することでミスを減らしていく必要があるのです。
100切りのためにはゴルフレッスンは効果的
100を切れない原因を3つ挙げましたが、自分での解決が難しい部分も多く、100切りがさらに高い壁に感じてしまった方もいるのではないでしょうか?
独学でも長い時間をかければ、もしかすると達成できるかもしれません。 しかし、1回切れた!ではなく、安定的に100を切れるようになるには更に長い時間をかける必要がありますし、独学では限界があります・・。
そのため、最短で確実に100切りを目指すならゴルフレッスンが効果的でしょう。 では、レッスンが100切りに効果的である理由とは何なのかを見ていきましょう。
プロの指導を受けられる
レッスンでは、経験豊かなプロのインストラクターから直接指導を受けられます。 プロのインストラクターは、自身の豊かな経験と専門知識を活かして、 個々のレベルや特性に合わせて指導してくれます。 そのため、独学ではなかなか気付けない技術面での細かな部分や弱点などを学び、練習することができます。
また、100切りには先ほどの原因にあったように、技術だけではなくコースマネジメントも必要です。 プロの経験や知識からのコースマネジメントを知ることができ、何よりも自分のゴルフスタイルを知ることができます。 短期的な改善だけでなく、長期的な目標設定や継続的な成長のための計画を一緒に考えていけるため、モチベーションも維持しやすいでしょう。
このようにプロのインストラクターの指導を受けることは、100切りへの近道であり、より効果的にゴルフを学んでいくことができるのです。
最適なゴルフクラブの見直し
ゴルフクラブはプレイヤーそれぞれの体型やプレイスタイルによって最適なものが異なります。 自分に合ったクラブを使用することで、スイング時の負担が減り、より正確なショットができるのです。なんとなくで選んだクラブを使用していると、怪我をしてしまうなどのリスクが高くなるため注意したいところです。 また、しっかりと自分で選んだという方も、スコアのためにはクラブから見直すことも必要です。
レッスンでは専門的なアドバイスを受けられるため、100切りに必要な、自分に合う「各ショットに最適なクラブ」を相談しながら見つけることができます。
多くのレッスンでは、様々なタイプのクラブを試す機会があるため、実際に手に取ってみて感じることができるというのも魅力的なポイントです。
癖のない正確なスイング
100を切れない原因に、スイングによるショットの不安定さがありました。 スイングは独学で学んでいると特に癖がついてしまいやすいです。
癖がついてしまうと、正しく安定的なスイングができずになかなかスコアを伸ばせない方が多いです。
また、無意識についてしまう癖は、自分ではなかなか気づくことが難しく修正も困難です。
しかし、ゴルフにおいて最も重要なことの一つは、正しい基礎を身につけることです。 レッスンでは、インストラクターがプレイスタイルを見ることで癖や弱点を発見し、改善練習の提案をしてくれます。 そして正確なスイングを練習することで、安定したスイング・ショットができるようになるのです。
ボールの飛距離や方向性を左右する正確なスイングは、100切りのために早く習得していきたいですね。
機材を使った分析と練習
各レッスン施設では、トレーニング機材や技術を導入しています。 機材はスキルの向上とトレーニングの質を高めるために非常に重要です。
主な機材としてビデオ解析ソフトウェア・弾道測定器・シミュレーターなどがあります。
ビデオ解析ソフトウェアはスイングをビデオで録画し、解析するソフトウェアです。スイングのフォームを視覚的に確認し、細かな修正を行うのに使用します。 弾道測定器は、ゴルフボールの飛行軌道、スピード、スピン率などを正確に分析することができる機材で、自分のショットを客観的に評価し、改善点を正確に把握するために使用します。これらは、スイングの微調整やクラブ選択の最適化など、より具体的な改善プランを立てることを可能にしてくれます。
シミュレーターは、バーチャル機能によって実際のコースを仮想的に再現し、ラウンドを体験する機材です。 こちらもスイングやボールの飛行軌道に関する詳細なデータを出してくれるため、スイングの改善や効果的な練習を進めることができます。
これらの機材は最新であるほど、より精密なデータ分析とフィードバックを得られます。 レッスンでの機材を使うと、数値をみて自分の実力を客観的に知ることができ、自身にとって今必要な練習ができるため効果的に練習することができます。
そのため、確実で早く100切りを実現させることが可能になるのです。
実際の100切り成功への練習
これまで、100切りの難しさとレッスンが効果的な理由を述べてきました。 簡単ではないですが、レッスンを利用して実現可能だというイメージがついた方もいるのではないでしょうか?
またイメージが湧くことで、実際に通うとどんな練習をするのかも気になってくると思います。 では、実際のレッスンでは100切りを達成するためにどのような練習をしているのか、ザ・プレミアムバックステージからご紹介します。
ショットの改善
100切りを妨げる「ドライバーでのOBが増えること」を防ぐため、まずはショットの調整をしていきます。
OBとは、ボールがプレーできる領域外に出てしまうことで発生するペナルティです。OBをしてしまうと打罰が加わり打数が多くなってしまうのです。 飛距離の出る、ホール一発目に打つドライバーでのOBはペナルティのみだけでなく、メンタル面にも影響が出てきます。 次のOBが怖くなりショットが鈍ってしまうことが連鎖して100切りが遠のく・・という連鎖が起きてしまうのです。
これを防ぎ、そもそものOBを減らすために、ショットの調整が必要になります。 まずは、スイングの修正のため、腕が地面と平行になる幅で行うハーフショットなどの練習ドリルを反復して練習します。 これにより、スイングした時に効率的にボールにその衝撃を与える、つまりミート率を上げる練習をしていきます。 こうして、正しく修正したスイングとミート率を上げた後に、フルショットでの練習を取り入れることで ドライバーでのOBを極力減らし100切りが成功する練習をします。
ショートゲームの強化
「100ヤード以内で確実にオンできない」「スリーパットが多い」ことも100切りを妨げるもう1つの大きな原因です。
オンとはグリーンに乗ることで、スリーパッドはパッティングのミスにより規定打数より1打多くなってしまうことです。 これらグリーン周りのアプローチやパッティングの総称は、ショートゲームと呼ばれます。
距離感を掴むこと、コントロールできることは、ショートゲームを強くすることができます。
まずは、10ヤード刻みで打ちわける練習をして、距離感とそれをコントロールしたショットが打てるように練習します。 力の入れ具合やクラブの持ち位置などをしっかりと確認しながら、自分の打てる最大飛距離と力を抜いた時の飛距離を知り、 距離と力やスタンスの感覚を身につけていきます。
また、パットの大体の振り幅がイメージできているかも確認し、そのイメージ通りに身体を動かせるように練習を重ねていきます。
実践イメージを高める
練習だけでなく、実際のコースで成果が出せるようにすることも、100切り成功には不可欠です。
ラウンドでのスコアを記しているスコアカードを持ってきていただき、その時のコース状況を一緒に振り返り、 ラウンドを回る戦略的なアドバイスや不足している部分を練習して、実践での成功イメージを高めていきます。
また、シミュレーターでのコースモードにて、コースに特化したレッスンを行うことで、コースを擬似体験しながら練習をします。 実践を想定しての練習は、大事な場面での判断や自信に結びつきます。練習ではできているはずがコースだとできない・・とならないためにも 実践イメージを高める練習をしていきます。
まとめ
100切りを達成するには、原因とその克服が必須です。 克服には、自分ではなかなか見つけられない癖や弱点、ラウンドの戦略的な思考、練習方法など1人での解決が難しいことが多く、時間も必要になります。 しかし経験豊富なインストラクターのもとでのレッスンなら、目標とする100切りへの道のりを短くし、成功を確実なものにしていけるでしょう。 始めたばかりの方も、すでにゴルフを楽しんでいる方も、次のラウンドでより良いスコア、そして100切りを目指すために、ぜひレッスンを検討してみてください。
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